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健康新聞 定期連載〜第7回 骨粗しょう症〜

2024年10月07日

西山信介院長が健康新聞の取材を受けました

10月6日(日)発行の健康新聞で西山信介院長が取材を受けました。女性のためのメディカルノート第7回は骨粗しょう症です。女性がかかりやすい疾患や健康トラブルはライフステージによって変化します。 病気になってからではなく、早期発見・予防につなげるためにも、女性特有の病気について理解を深めましょう。

第7回 骨粗しょう症 〜女性のためのMEDICAL NOTE〜 
医療法人 西山記念会 MIRAI病院 西山信介院長

 

若いときから食事と運動で骨を強化 早期発見、検診が鍵

介護や支援が必要になった主な原因として、認知症、脳血管疾患に次いで、骨折・転倒が挙げられます。さらに骨折を起こしやすくなる原因として、骨粗しょう症があります。

骨粗しょう症は、骨の強度が低下し、骨がもろくなる病気。年齢を重ねるとともに、姿勢や身長に変化が見られたり、腰や背中に痛みを感じたりすることもありますが、その多くは、自覚症状がないため、転倒した際に、手首(橈骨)や背骨(椎体骨折)などの骨折をして、病気の発症に気が付くことが多いです。特に股関節 (大腿骨近位部骨折)を起こすと歩行が困難になり、寝たきりになる可能性が高まります。

骨粗しょう症の患者数は現在、全国で約1600万人。男性より女性が圧倒的に多い理由の一つに、女性は閉経を境に、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく減少します。骨は、皮膚と同じように生涯、得リモデリングという新陳代謝を繰り返しています。古くなった骨は、破骨(はこつ)細胞に吸収され、ここに骨芽(こつが)細胞がくっつき、新しい骨を形成していきます。ところが、エストロゲンの減少で破骨細胞の働きが活発になると、骨内の栄養の吸収が悪くなり、もろくなります。男性も加齢によって骨の代謝が悪くなるため、70歳以上になると骨粗しょう症になる可能性があります。

治療は、骨量の減少具合に応じて内服療法や注射を行うとともに、食事と運動の改善を並行して行います。カルシウムを含む食品はもちろん、魚介類やきのこ類などに合まれるビタミンロ、野菜や海藻、大豆製品に含まれるビタミンKやタンパク質など、骨の形成に矢かせない栄養素の摂取が必要です。さらに、ウオーキングやスクワットなどの継続しやすい運動や日光浴をすることも効果的です。

骨粗しょう症は、家族歴のほか、10代からの生活習慣が健康な骨の形成に大きく影響します。成長期の無理なダイエットによる骨の栄養不足や、喫煙、過度な飲酒、関節リウマチ、糖尿病などの生活習慣病も病因の一つです。健康寿命の延伸のためにも、成長期に高い骨量を獲得することがポイント。当院では、骨粗しょう症外来を設けています。40歳を過ぎたら定期的に検診を受け、自分の骨量を把握しておくことが大切です。

 


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