このたび、西山記念会MIRAI病院開院にあたり、令和4年8月27日より院長を拝命致しました。現理事長西山直志が開院した西山脳神経外科病院は、地域密着型の急性期病院・医療介護連携拠点として30年が経過し、このたびMIRAI病院として新生、そのバトンを引き継ぐことになりました。これもひとえに地域の皆様をはじめ、多くの皆様のご支援があってのことと厚く感謝申し上げます。また、連携いただいている医療機関、福祉施設、関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。

さて、収束が見えない新型コロナウイルス感染症の蔓延、人口超高齢化がもたらす2025年問題や2040年問題、2024年の施行が迫る医師の働き方改革など、医療をとりまく困難な課題の多い中、新時代の病院に何が求められているのでしょうか。

高齢化が進む現代において、「健康寿命の改善」が大きな医療テーマになることは言うまでもありません。脳神経外科では、脳卒中の超急性期治療(最新のバイプレーン血管撮影装置を導入)から慢性期のリハビリテーションまで、またデイケアを利用したきめ細かな認知症治療を行い、整形外科では、骨折や脱臼などの外傷、手外科、スポーツ障害、高齢者の骨粗鬆症治療を中心に展開し、地域の皆様の健康寿命改善にこれまで以上に貢献していきたいと存じます。

また、消化器内科では、最新の内視鏡システムを導入、胃がん・大腸がんの早期発見と専門医による高度内視鏡治療が可能です。さらには、婦人科とも連携して健診事業を拡大し、「働く世代」の予防医療を推進していきます。

新病院の理念は「人々の健康増進に貢献し、地域医療の明るい未来を創造する。」と致しました。そしてその思い・願いが、MIRAI病院の名前の由来になっています。“MIRAI”への舵取りを任され、大変光栄に存じますと同時に、身の引き締まる思いです。患者さん、地域の医療機関、そして職員からの期待に応えられるよう、一歩一歩前進していきたいと存じます。皆様のご理解とご力添えを賜りますようお願い申し上げます。