便秘外来

便秘の定義は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言います。
慢性便秘症の有病率は2～27%と報告されており、多くの方が「お通じの回数が少ない」「おなかが張って苦しい」「残便感がある」など便秘の症状を抱えていると言われています。一言に「便秘」といっても、原因は様々です。
当院では、患者様の症状に合わせて適切な治療を行っています。また症状に応じて、食事指導、生活指導を行います。

このような症状のある方は外来を受診ください

便が硬い、コロコロした便が出る
排便に時間がかかる
お腹が張って苦しい
便秘薬を飲まないと排便できない／便秘薬の量が増えてきた

強くいきまないと便が出ない
便が少ししかでない、残便感がある
3日以上排便がないことがよくある

便秘外来_このような症状のある方は

便秘の分類

便秘にはいくつかの種類に分類されます。
それぞれに合わせた治療を行うことで効果や改善が見込めます。機能性便秘と生活習慣による便秘は、便秘外来による治療が効果的です。

便秘の分類

機能性便秘症

結腸通過時間正常型	直腸までは問題なく便が通過します。便意が低下しているため排便が起こりにくく便秘になります。
結腸通過時間遅延型	大腸の蠕動運動の機能低下が原因で、便が直腸まで通過するのに時間がかかり便秘になります。
便排出障害型	排便機能の低下により、努力しても排便が困難な状態の便秘です。

疾患の有無、原因を調べる為、腹部の聴診や触診、腹部X線検査によって状態を確認します。さらに、血液検査、腹部エコー検査、大腸内視鏡検査（大腸カメラ）、腹部CT検査などから必要な検査を行います。

検査の後、漢方薬や新しい作用を持った薬など、患者様と最適な治療方針をご相談しながら決定します。また、栄養士の指導の元、必要に応じ食事指導も行います。

ご希望に応じ、腸内細菌叢をしらべ便秘の改善を行います。

腸内フローラを分析して便秘の治療効果を高める方法や治療前後の効果判定などのカウンセリングを行うことも可能です。

腸内フローラとは

「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがありますか？

腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には約100兆個の細菌が住み着いています。
近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係していることが研究で解明されており、腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることが分かってきました。
（腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症など）
ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。