手の外科疾患・日帰り手術
手の外科疾患・日帰り手術について
当院では手の疾患の日帰り手術を、日本手外科学会専門医である院長自ら行っております。
入院の必要がなく、手術を受けられたあとはご自宅で安静にして頂き、翌日以降外来通院で処置などを行っていきます。
また術後にリハビリテーションが必要な方には、作業療法士(OT)によるリハビリテーションを提供しています。
対象疾患
- ばね指(手指の腱鞘炎)、ドケルバン病(手首の腱鞘炎)
- 手根管症候群、肘部管症候群
- ヘバーデン結節、粘液嚢腫
- 手指の外傷(骨折や脱臼、腱断裂、靭帯損傷、神経損傷)
- 感染(化膿性疾患)
- ガングリオン、軟部腫瘍、骨腫瘍 など
麻酔方法
日帰り手術の場合は、主な麻酔法は局所麻酔となります。
(当院では超音波ガイド下に行う安全で確実な神経伝達麻酔も行なっていますが、術後8-9時間ほど腕全体が麻酔で動かなくなるため、伝達麻酔の場合はより安心な入院手術をおすすめしています。)
手の局所麻酔はどうしても痛みを伴います。当院では最大限細い注射針を使う、痛みの比較的少ない皮線(皮膚のしわ)から注射するなどの工夫をしておりますが、注射の痛み自体がどうしても苦手な方には短時間作用型の鎮静剤を用いるようにしています。
手術方法
局所麻酔後、小さな皮膚切開を加え、神経や血管に注意しながら手術を行います。神経縫合などの際は、手術用顕微鏡を使用します。
四肢の手術で使用する上腕の駆血帯(ターニケット)は加圧による痛みを伴うため、極力使用しておりません。 手の部位によっては、止血剤入りの麻酔薬を使用できるため、患者さんに患部を動かしていただきながら行う、wide awake surgeryを積極的に行なっています。
術後の注意点など
術後は、患部を濡らさないようにご注意ください。
手指の運動は痛みに応じて可能ですが、骨折などの場合はシーネやスプリントなどで固定します。
術後7~10日で抜糸を行います。
どのような手術においても、患者さんに十分な説明のうえ、手術中はお声がけを適宜させていただき、できるだけリラックスして手術を受けていただけるように心がけております。
まずは一度気軽にご相談ください。